新着情報
吃音について ~Part2~
皆さん、こんにちは
言語聴覚士の土岐です(^^) 今回もよろしくお願いします🌟
前回は、吃音の特徴についてご紹介させていただきました。
吃音とは「話しはじめるタイミング」の障がいと言われ、
ことばの出始めに「り、り、り、りんご(連発)」、「りーーーんご(伸発)」、
「・・・・りんご(難発、阻止、ブロック)」といった症状が出て、コミュニケーション
に影響が出てしまう事をお伝えしていきました。
話し方を周囲から指摘されたり、いじめの対象になったなどにより、話すことへの不安が強くなって思うように話せず気持ちが落ち込んだり、話すことを避けたりといった事も生じていくのだと知っていただけたと思います。

吃音の方のほとんどは幼い時期(2~4歳)から発症し、3年ほどで自然に治るというデータもあるようです。しかし、100人に1人は大人になっても吃音と向き合い続けている方もいらっしゃるのです。
治療法はないの?
結論から言うと、確立された治療法はないんです。
主に取り組まれているのは、言語訓練やカウンセリング、心理療法、環境調整などがあります。
これを書いている私もまだまだ経験が浅いので、言語訓練等はまだ出来ていませんが、
当事者の方々やその御家族さんとグループを作り、吃音で悩まれている方々とミーティングしたり、
吃音についての理解を深めていただけるよう交流会を開催したりと取り組ませて頂いています(*^▽^*)
吃音が見られるお子さんに対し、どう接すればいいの?
まず言える事は…
「ゆっくり話してごらん」「焦らなくていいよ」「こうやって話すんだよ」
といったアドバイスは、NGです!
これは、お子さんにとってストレスの要因にもなり、「ちゃんと話さないと聞いてもらえない」「上手くはなさなきゃ」といったプレッシャーをかけてしまうからなんです💦
なので、お子さんと会話をする際には、
”つまったとしても、話したいことを話してもらう”
”話し方にとらわれず、内容に耳を傾ける”
”話の途中で遮らない”
”代わりに話したりしない”
”むずかしい質問をしたり、次々と質問しない”
”ゆっくりと話せる環境を作る”
からかいやマネをしているお子さんがいれば、
”〇〇さんの話を最後まで聞いてね”
”〇〇さんはわざと話しているわけではないから、からかったり、マネはしないでね。”
といった説明をする。
などなど、様々な工夫によってお子さんが話すことに自信を持つことに繋がっていきます。

また、保育・幼稚園や学校の先生方にも事前に吃音についてお伝えして、協力して頂くことも大事ですね!
最後に…
私も当事者の方々と関わらせていただく中で、全国・世界から集まるミーティングにも参加したことがあります。その中での第一印象が、「活気がある!」という事でした。
「え?」と思われるかもしれませんが、世界は広く様々な方がいらっしゃいました。
「吃音があるから~」ではなく、「吃音があっても!」と力強く一生懸命な姿に心打たれました🌟
もちろん、十人十色で皆さんが全てそうだという訳ではありませんが、
「悩みを相談できる場所がある」という事は知っててくださいね♪
お互い支えあっていける関係性を築きあげていきたいですね(^O^)
長くなりましたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m