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氷山モデルって・・・?
皆さんこんにちは! 言語聴覚士の土岐です(*^▽^*)
久しぶりの投稿なので何をお伝えしようか、めちゃくちゃ悩んだのですが・・・
ふと資料を改めて見ている時に目が入ったので!
今回は「氷山モデル」についてお話していこうかと思いますヾ(≧▽≦)ノ♬
突然ですが皆さん、氷山って見たことありますか?

そう、こういう感じですよね!
よくテレビとかでも見かけると思うのですが、大きい氷の塊が海に浮いてますよね!
なぜ、「氷山なの?」と思われるかもしれませんが、これには理由があるのです。
私達は普段から多くの方々の支援をさせて頂いているのですが、
1人の利用者様がふとした時…
急に大声を上げたり、近くにいた人を叩いてしまったり、走り回ったり等といった事があります。
見ている人からすれば「どうして?」「何があったの?」と疑問に思われることもあるでしょう。
私自身もお子様~年配の方々の支援をさせて頂いてきた経験上、こういったことは常にありました。
ご自身の気持ちを伝える事が難しい方は特にだと思われるのですが、
本人様たちは”どうしたいのか” ”どう伝えればいいのか” 悩まれている方が沢山いらっしゃいました。
ここで、今回話にあげた「氷山モデル」に戻りたいと思います!
”氷山”というものは、大きい氷の塊が海の上に浮いているとお話ししましたが、
海面より下はどうなっているでしょうか?

上の画像のように海面に出ている氷よりも更に大きな塊が沈んでいることが分かりますね。
私たちが見えている部分というのは、”海面よりも上”の部分であり、”海面よりも下”の部分って
なかなか見えませんよね。
これ、人のメンタル面においても同じようなことが言えませんか?
普段から私たちが接している身近な人(家族、友達、職場の同僚 等)、もちろん皆さん自身も含めて
表面上(表情、ことば、行動 等)のことは見えていても、
その人が抱えている精神面(不安、悩み、葛藤 等)というのは、なかなかに見えにくいものですよね…
皆さんも、色んな方とやりとりをする中でそう思われる事はありませんか?
「今日はあの人、なんだか機嫌悪いなぁ」「あんなに怒らなくてもいいのに!」
「トイレに何度も行ってるけど、緊張してるのかな?」「なんか落ち着かないよね、どうしたんだろう」
こういった見えてる部分に着目しがちになりますよね。
実際には見えにくい部分(本人の中で何かを抱え込んでいるもの)があるせいで、行動として出てしまうので、それを理解してもらう事はとても難しいですよね。
これらの状態を氷山に見立てて、分かりやすいよう画像を作ってみました!

画像のように、見えにくい部分(不安、心配、悲しみ 等)が第1の感情として生まれてしまい、
溜まりに溜まった感情が爆発し、見えてる部分(怒り)が第2感情として出てきてしまいます。
先程お話しした利用者様の件に関しても、同じような事が言えますね。
「今から何をすべきか分からない(先の見通しが立たない)」
「苦手な作業があるけど上手く伝えられない」
「自分が使うつもりだった道具がなく、違う人が使っていた」などなど
こういった何かしらがきっかけで不安や悲しみを感じたり、我慢し続けている人も居ます。
それをいかに汲み取りストレスを軽減していけるか、どのようにしたら過ごしやすい環境になるか
といった事も考えていく必要があります。
私自身が他者と関わっていく中で意識していることは、
「その人だけ見るのではなく、その人の周りにあるものも見る」と言うことです。
何がきっかけでストレスを感じるかは、人それぞれなので全てを理解することは難しいですが、
その人とそれを取り巻く環境を見て、何が原因なのかを掘り下げながら考えていく事で、
少しでもその方にとって悩みを解消できる場を作っていきたいと思っています。

皆さんのご家族や友人、もちろん自分自身も含めて、今後やりとりをする中で
ちょっとだけでも良いので意識してみませんか?
そしたら、考え方も少し変わってくるかも知れませんね( ◠‿◠ )
それでは、今回はここまでにしたいと思います!
次回のコラムもお楽しみに!
ご拝読ありがとうございました✨